Di-2 アップグレード・SLICE RS 編

ここから見るとバイクとは思えませんね。
極限まで空気抵抗を減らす為に考えられたデザイン。
1215-10.jpg
”CANNONDALE SLICE RS”
今回はこのバイクにDi-2 アップグレードを行いました。
1215-7.jpg
前から見るとこんな感じ。

1215-8.jpg
そして全体図はこれです。
このCANNONDALE SLICE RS には、標準ではベースバーにシフトボタンが
ありません。コンポは10sアルテグラ・Di-2が装備されます。
”このバイクにベースバー用STレバーを取り付けたい”
というのがお客様のご依頼内容。

今回使用したのは、9000DURA-ACE のベースバー用・STレバー
そして、それを接続する為の、5ポートのジャンクションです。

ここでご説明しておくと、10SアルテDi-2 と9000系Di-2 はシフトボタンや
ジャンクションは供用できるので、今回の様に9000 DURA のSTレバーを使用する事
が可能です。

1215-5.jpg 1215-4 (1)
これが完成図。
6770アルテ(10速)のリアメカを、9070デュラのSTレバーでしっかり
作動させる事ができました。


そしてせっかくなので、ここでCANNONDALE の最新TTバイクである、SLICE RS の
細部をご紹介しましょう。

TTバイクはワイヤーの取り回しが複雑な上、特殊構造を用いている部分が多いので、
作業は簡単ではないのですが、このSLICE RSもとても複雑。

今回の作業依頼ではシフトケーブルの配線の手直しに加え、ブレーキケーブルの入れ
替えが必要で、実はこちらの方が少し大変なのです。

1215-9.jpg
まずは、ステム上部のカーボン製のカバー、ここからフレーム内部にケーブル類が
導かれてゆきます。
フォーク後部の黒い部品がブレーキです。

空力向上の為、羽の様な形をしたVブレーキがまるでフォークの一部の様に取り付け
られています。

IMAG2673.jpg
内部はこんな感じ。
黒い部品が、ワイヤーをフレーム内部へ誘い込むガイドです。

樹脂性ですが、ご覧の様にアールがきつく、ワイヤーとの抵抗が大きくなる事で、
ブレーキの引きが重くなったり、ゴリゴリ感が発生しやすい、構造的な原因の一つ
です。

今回はもちろん9000DURA のブレーキワイヤーのアウター・インナーセットを使用。
これがSLICE RS の様なワイヤーの取り回しのバイクにはとても効果がある事が
分かりました。

最終的に、ノーマルのブレーキタッチよりも格段に向上したのです。
(このワイヤーはコーティングされている為、ブレーキワイヤー固定には注意が必要。
 RSの専用ブレーキにはしっかり固定できました。)

IMAG2661.jpg
さらに奥はこんな感じ。
小さい穴に樹脂のライナーが入り、そのライナーの中を通って各部へワイヤーを導く
のです。

ささっているのがシフトの配線、赤いライナーがリアブレーキ用、黒いライナーが
フロントブレーキ用。

IMAG2677.jpg
そして、手を焼いたリアブレーキ。
これはバイクを逆さまにしています。

ブレーキ自体はフロントと同じ様な形であたかもフレームの一部の様に収まります。
今回はクランクを外しての作業です。

クランクを外した方が、結果として早く確実な作業ができます。
この様にBB下からケーブル類がでてきます。

クランク軸とケーブルが、BB内で干渉しない様に、ちゃんと樹脂の筒が入っていて、
その筒の中にクランク軸、外にケーブルと部屋を分けているので安心して下さい。

そして、このブレーキのいわゆるバナナの部分(ブレーキワイヤーが大きく曲がって
いる黒い金具の部分)も少し手を加える事で、ブレーキの引きがとても軽くなりました。

IMAG2680.jpg
ブレーキのセッティングができたら、カーボンの鎧の様なエアロガードを取り付けます。

IMAG2683.jpg
電動の場合はさらにその上にバッテリーホルダーが付く3層構造となります。

1215-6.jpg
できあがりはこちら。
内部はあんなに複雑なのに、表面はこんなに美しいのです。
TTバイクは芸術品の様な造形を見せてくれます。

1215-1.jpg
そこからさらに作業。
Di-2のシフト設定を、多段変速・最速に変更。

多段変速に関しては、無段階ではなく3段にしました。
ボタン長押しで3段切り替わる設定。

またボタン位置も入れ替え。
右手上ボタンをシフトアップ、下ボタンをシフトダウンする様に変更。

もちろんベースバーもDHバーも同じ状態になる様にセット。

1215-2.jpg
パソコンとDi-2機材を接続するのはこの機械。
コイツをとおして、データの書き換えが行われます。

1215-4 (2)
その際の接続の仕方ですが、こんなやり方もできました。

この書き換えの機械本体をDi-2本体のどこかにバイパスしてあげれば作動
するのですが、この様にジャンクションB(四角いケーブル接続用コネクター)
を使用して、バイパスさせたケーブル1本をパソコン側に接続した方が少し
作業しやすかったです。

1215-8.jpg
以上で完成!!
神経を使う作業も終了、
あとはこのバイクが風の様に気持ち良く走ってくれる事を祈ってます!

By岩崎
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